フランス建築家「ジャン・ヌーヴェル」が設計した、庭園が周囲を囲むガラスとスチールでできた特徴的な建築のカルティエ現代美術財団」で行われている個展「石上純也―FREEING ARCHITECTURE」のタイトルの「FREEING ARCHITECTURE(自由な建築)」とは、2011年に石上が雑誌『新建築』のために執筆した巻頭論文のタイトルから取られたものである。彼は、そこで「自由な視点で建築をとらえる」「自由なアプローチで建築を考える」「みんなが自由に価値観を持てる時代の建築」という意味が含まれている、そして「僕の建築は社会とあまり関わりないと思われていますが、そうではありません。世の中とつながるためにはどういう立場でどういう建築をつくれるのかを提案しなくてはいけない。近代建築は当時の情勢に合わせてマスに向けた提案が多かった。でも現代は、みんなが同じ未来を目指していても幸せにはなれません。いろんな個人、団体、価値観を排除しない、受け入れるような建築の種類をもっと増やしていきたいと思っています」と言っている。
今回の展示から、一部を紹介していきたいと思います。
1、「厚木市の託児所兼遊び場」 厚木市 2014年竣工
現在は、「屋内広場sola」として、アミュ―厚木階にオープンしている。
2、「谷の教会」 中国山東省
この教会は中国の山東省にあるなだらかな丘の間にある谷に建てら、両側の丘の高さは20〜30メートル程度で、教会は45メートルの高さがある。入り口の幅は1.35メートルで狭く、建物は湾曲しながら奥に伸びていき、進むに従って少しずつ広がり、最後のぷっくり膨らんだエリアに祭壇があります。建築の内側と外側に谷のような新しい風景をつくりたかったとの設計コンセプトである。屋根がなく、高さ45メートルの壁の上は素通しになっていて、光が入ってきますが、雨も入ってくる。
上のスケッチ図は、左から外観、入り口を入った所、途中の広がりがある所、祭壇のある所です。
この「カルティエ現代美術財団」での「石上純也」の展示会の模様のうち、「谷の教会」の展示会の模様の映像が下の映像です。(カルティエ現代美術団HPより)
今回は、「エル・デコ」、「カルティエ現代美術財団」HPを参考に紹介しました。
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