今回は、「エル・デコ」2018年8月号の「プロも注目する北欧ブランドの最新スタイル」から、北欧ブランドからでたインテリア商品を紹介します。
1、フリッツ・ハンセン 「№1」 ネンド
「フリッツ・ハンセン」社が、得意とする成形合板の作品で、「佐藤ナオキ」のデザインスタジオ「ネンド」がデザインした椅子「№1」である。
※佐藤 オオキは、1977年にカナダに生まれ、2002年に「早稲田大学大学院理工学研究科建築学専攻修了」し、デザインスタジオ「ネンド」を設立した。
2018年に、プライウッドを用いた非常に高い成形技術で、9層の合板を使い、シェル部分に特徴を持ったデザインの椅子である。接合部を出来る限り少なく接しているように見せたディテールによって軽やかな印象となっている。背もたれとフレームの接合部には、シェルを滑り込ませるための溝を掘り、フレーム同士で挟んで固定することで、十分な強度を確保できた。さらに、座面も脚とは直接触れていないように見せることで座面がふわりと浮遊しているような佇まいとなった。
※「フリッツ・ハンセン」社は、1872年に創業したデンマークの老舗家具ブランドメーカーである。プライウッドを用いた非常に高い成形技術と、それによって生まれる座り心地の良さのノウハウを多数保有している。有名な作品のひとつに、1955年に販売した「セブンチェア」がある。「セブンチェア」は、デンマークの建築家「アルネ・ヤコブセン」の代表作の一つである。
2、カール・ハンセン&サン プレルディア ブラッド・アスカロン
「カール・ハンセン&サン」社が、得意とする職人技巧の作品で、「ブラッド・アスカロン」がデザインした椅子「プレルディア」である。
※「ブラッド・アスカロン」は、1977年に生まれ、2005年に、ニューヨークの「プラット・インスティテュート」で、インダストリアルデザインの修士号を習得し、2006年、デザインスタジオをニューヨークに開設した。
湾曲した独特の3D積層合板製のシェルが体の動きに沿うようにデザインされた軽やかな椅子である。
※「カール・ハンセン&サン」社は、1908年に「カール・ハンセン」がオーデンセに工房を開業し、注文家具の職人技巧と量産品の合理性を両立させていくことを工房の基本とした。代表作品に、1949年に「ハンス・J・ウェグナー」によってデザインされ、1950年から生産を開始した「CH24」がある。「Yチェア」、「ウィッシュボーンチェア」の愛称で親しまれ、今もなお北欧モダンの名作として世界中で愛されています。
3、フレデリシア イヴチェア ティモ・リバティ
「フレデリシア」社の木工製造技術で製作された作品が、「ティモ・リバティ」によるデザインの「イヴチェア」である。
※「ティモ・リバティ」は、1967年フィンランド生まれ、ヘルシンキのデザイナーとして活躍してる。ヘルシンキの「アールト大学」と「ラハティ・デザイン・アンド・ファインアーツ研究所」で家具デザインを教えています。
※「フレデリシア」社は、1911年に設立したアンティーク調の家具の製造会社の「フレデリシア・ストールファブリック」を、1955年に「アンドレアス・グラバーセン」が買い取り、デンマークの名門家具ブランドメーカーまで成長させた。そのきっかけが、「ポーエ・モーセン」の「スパニッシュ・チェア」である。
今回は、「エル・デコ」、各メーカー他を参考に紹介しました。
☆参考
○フリッツ・ハンセン セブンチェア
○カール・ハンセン&ソン Yチェア
○プレデリシア スパニッシュ・チェア
0コメント